

王冠に刻された越乃寒梅の新しいシンボルマークは、
酒造りへの姿勢・美意識を体現すべく、一輪の梅の花と、
雪の結晶を表した「六花(りっか)」を掛け合わせ生まれたもの。
しんしんと降り積もる雪の中、凛と咲く一輪の寒梅のように、
強い存在感を放つ普遍性あるデザインへと磨き上げています。
繊細かつ華やかな印象を放つ灑のラベル。
背景に彩られた緻密なパターンは、阿賀野川と信濃川、
そしてその二つを結ぶ小阿賀野川に囲まれた越乃寒梅のふるさと
「亀田郷」を象徴的に表現したもの。
豊富な良水と低温環境を育む、ふるさとへの感謝と敬意を
表すとともに、黄金色の文様は、
豊かな実りに彩られ輝く秋の亀田郷をイメージしています。
越乃寒梅は、料理を引き立て、同時に、料理によって
その旨さが最大限に引き出される酒。
新たにそこに名を連ねた、純米吟醸「灑」もまた、
料理に寄り添いながら、飲む人に心地良い酔い心地を
届けることができる酒です。
食とともに盃を傾ける。それはまさに、日本人が築き上げて来た、
幸せな時間の過ごし方。
私たちは改めて、そんな心豊かな嗜みを、
越乃寒梅をご愛飲いただいている皆様、
そして日本酒に馴染みのない世代の皆様にも、
灑とともに、伝えていきたいと思っています。
穏やかな香りと、体の中にスッと流れ落ちていくような飲み心地。
それでいて確かな米の旨味を感じる。灑が目指したのは、そんな、控えめな中に芯のある、ライトで飽きの来ない日本酒です。
丁寧に、正確に米を磨き、麹を作り込み過ぎず、もろみを溶かし過ぎることなく、低温でじっくりと醸した酸味の少ない酒。それをさらに低温熟成させ、香味との調和を待つことで、その名に相応しい清らかな味わいに辿り着きました。
さりげない膨らみと、柔らかく滑らかで、キレのある後味。盃を重ねるほどにその魅力を増していく、新感覚の純米吟醸酒。
「暑い夏に燗で涼をとり、寒い冬に冷で暖をとる」、季節に合わせた体に優しい飲み方もおすすめです。
米一粒一粒に神経を注ぎ、
白く白く磨きあげることから始まる、石本の酒造り。
灑もまた、この徹底したこだわりの下に生まれた酒です。
近年、甘味や酸味、華やかな吟醸香など、
強いインパクトを持つ日本酒が好まれる中、
灑は、時流とは一線を画す存在と言えます。
しかし灑に刻みこまれた、純粋できれいな味わいこそ、
越乃寒梅のアイデンティティ。
「幅広い層の方々に気持ち良く飲んでもらえる酒を、
今改めて『石本流』で造る。」
私たちの新たな志を、灑の中に感じていただければ幸いです。
灑【さい-sai-】「水を注いで洗い清める」
「さっぱりとしたさま」などの意味を持つ言葉。
灑水という熟語としても、しばしば用いられる。
引用文献:「現代漢字語辞典」角川書店
Junmai-ginjo Sai
原材料名/米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合/55%
アルコール分/15度
内容量/720ml 1800ml