ハレの日も、ケの日も共に。

ハレの日も、ケの日も共に。

新潟市で最も大きな神社、
新潟総鎮守 白山神社では、

大切な御神酒に越乃寒梅の清酒を
お使いいただいていることをご存知でしょうか。

今回は神様と日本酒の結びつきや、
新潟のハレ(特別な日)とケ(日常)、
どちらにも寄り添い続ける
越乃寒梅についてご紹介します。

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新潟に鎮座する、白山さま。

新潟総鎮守 白山神社は、地元の方々から「白山さま」という愛称で親しまれています。この白山信仰の始まりは、およそ2100年ほど昔。
かつて日本海側の地域では、海上交通に重きが置かれていました。北前船が北海道で海産物を積み込み出航すると、続いて新潟・東北地区でお米を積む。それらを大阪で売り、衣類などの様々な物品に換えて一年をかけて再び戻ってくるというサイクルです。この航海では現在の価値にしておよそ一億円の利益が生まれたと言われています。
その反面、昔の航海は「板子一枚下は地獄」と言われるほど過酷であり、一度嵐に遭うと自分たちがどこにいるかわからない、危険と常に隣り合わせの仕事でした。北前船が日本海を南下してくるにあたり、船は陸地沿いを進みます。その道中の難所が、海に突き出した石川県の能登半島。ここを越えるにあたって外海を行かねばならず、嵐にも遭遇しやすいルートだったところ、石川県の一番高い山、白山を目印に、自分たちが今どこにいるかを見極めていたそうです。嵐を乗り越えると山に手を合わせ感謝していたことから、白山は「海の神様」という意味を持つようになりました。この白山信仰は北前船を通じて全国に広まり、3000もの社をつくり出します。そのうちのひとつが新潟に勧請されたのは1000〜1200年前のこと。そしてこの白山神社の御神酒が越乃寒梅です。

常に神様と共にあった聖水。

「御神酒とは神様の御霊が入ったお酒です。そのお酒を飲むということには、神様のお力をいただくという意味があります。御神酒は元来、祭事で振舞われるものであり、御神酒で乾杯することで、共に過ごす人と人を結ぶという側面も持ち併せていました」そう話すのは、白山神社の小林慶直宮司です。
白山神社と石本酒造のお付き合いは、白山神社の裏手に祀っているお酒の神様に、石本酒造が昔から参拝していたことが始まりです。そしていくつかのご縁が重なり、2019年に石本酒造にお声かけいただきました。現在では毎年10月におこなう役員他、杜氏、蔵人総出の醸造安全祈願祭を小林宮司にお願いしています。

当時のことについて、石本龍則社長はこう話します。「実は元々『白山様にお祀りしても恥ずかしくない酒を造ろう』とよく口にしていたんです。そんな中たまたまご縁をいただいて、不思議な繋がりを感じました」
小林宮司のお話からも分かるように、神様とお酒は一心同体。現に酒蔵にはそれぞれの仕込み部屋に神棚があり、神聖な場所として扱われ、幼い頃は立ち入りを禁じられていたと言います。
「だからこそ、白山神社の御神酒を造らせていただけることに幸せを感じています。自分にとってはまさに夢のようなこと。自信と、今後も恥ずかしくないものを造っていこうという気構えが生まれました」
参拝客からの評判はというと、いい話しか聞かないのだそう。今回、お社での撮影中に越乃寒梅のボトルを見て、「寒梅だ」とささやく声が聞こえる場面もあり、まさに越乃寒梅が新潟の人々の心に深く根付いていることがよく分かる一幕でした。

暮らしのやすらぎをつくる。

白山神社は新潟市の街中にあり、通勤通学中にお参りされる方も多いのだと言います。このような日常との共存について、小林宮司から興味深いお話を伺いました。
「新潟は日本で一番神社仏閣が多く、県内だけで約4700あるんです。と言いますのも、地域ごと、集落ごとに小さな神社があり、そういった地域では当たり前のように稲作がおこなわれていて、人々は四季を感じながら一年を過ごしていました。ですので、春になって稲作が始まると神様に祈り、秋の収穫では神様に感謝するという、一年の祭り事や神事がとても大事にされていましたし、それはもちろん現在でもいろんな形で続いています。日常的に神様と共にあるという点は、まさにその通りだと思います」
訪れる参拝客が思いおもいに過ごす白山神社の景色は、昔ながらの新潟県民の暮らし方なのかもしれません。一方で、従来の神社とは異なる姿が垣間見えることも。取材をおこなった7月、白山神社では『七夕風鈴まつり』が開催されていました。圧倒的な量の風鈴が掲げられ、まるで音色の雨の中にいるかのような美しく珍しい光景が、お社に賑わいを生み出していました。

「毎年白山神社では、梅雨末期から梅雨明けごろにおまつりを開催しているのですが、梅雨時期は特に参拝客が減ってしまう傾向にあります。それこそ昔は、おじいちゃんに手を引かれてお参りに来る子供の姿もありましたが、今はいろんな娯楽がありますから…そんな中で、夏の神社の雰囲気を感じていただけるものとして、風鈴で何かできないかと考えました。地元の風鈴屋さんへ相談に伺うと、二つ返事で承諾していただいて。そこから始まり、今年でもう7回目になります」と、小林宮司。境内を見回すと、平日にも関わらず、ベビーカーを押した方やご年配の方、車椅子でやってくる方も見受けられます。
「きっと多くの方が、差し迫った願い事がある訳ではないと思うんです。ふらっと訪れて家族の健康を祈るとか、そういった日常の営みの中にひとつ足された…という感じですね。昔ながらの神社の風景に戻っていったというか」

最後に、小林宮司に白山神社と越乃寒梅の似ている点について伺いました。
「白山神社には、ハレの日(特別な日)の方もいれば、学校帰りにふらっと訪れる方もいる。そういう様々な人が集う神社だと思いますし、越乃寒梅も、ハレの日もケの日(日常)も彩る存在ですよね。そういった心の安らぎみたいなところが、似ているのかもしれません」

豊かな時を醸す。
酒と地域の未来に貢献する。

日本酒がもたらす豊かな時間を、
一人でも多くの方にお届けし、
日本酒を愛してくださるファンの拡大に
貢献すること。
そして豊かな恵みで私たちを育んでくれた、
地元・新潟に恩返しすること。
それが、石本酒造の使命です。